東海大学が帝京大学に、大学選手権決勝で1点差で敗れてからもう8年近くたった。
敗れたものの、当時私は近いうちに東海が大学選手権を優勝をするだろうと思っていた(それは東海が帝京にも勝つということ)。
しかし、2017年大学選手権準決勝でもまた東海は帝京に敗れた(●12-31)。
いまだ東海は帝京に勝てていないなかったのだ。
画像引用元:日本ラグビーフットボール協会
東海と帝京の差が2018年春季大会で浮き彫りになった!?
2018年の春季大会。
東海と帝京はそれぞれ現時点で1試合ずつを消化した。
2チームとも負けてしまったのだが、それ以上にメンバー表をみて唖然とした。
春季大会2018/5/6vs明治 東海大学スターティングメンバー
1 | 小野 |
2 | 前本 |
3 | 中野 |
4 | 横井 |
5 | 麻生 |
6 | 平田 |
7 | 山田 |
8 | 王野 |
9 | 中村 |
10 | 丸山 |
11 | 村井 |
12 | 小野木 |
13 | 吉田 |
14 | モリキ・リード |
15 | 赤サキ(山に竒) |
春季大会2018/4/28vs明治 帝京大学スターティングメンバー
1 | 岡本 |
2 | 呉 |
3 | 淺岡 |
4 | 藤田 |
5 | 秋山 |
6 | ジョセファ・ロガヴァトゥ |
7 | 申 |
8 | ブロディ・マクカラン |
9 | 小畑 |
10 | 奥村 |
11 | 西川 |
12 | ニコラス・マクカラン |
13 | 本郷 |
14 | 木村 |
15 | 尾ザキ(山に竒) |
帝京のベストメンバーに対し、東海は…
東海大学の2018春季大会初戦となった明治大学戦では、昨年度の大学選手権からまったく別のチームのようにメンバーが入れ替わっている。
東海大学は野口(パナソニック)・鹿尾(ヤマハ)・池田(NTTコム)・三浦(トヨタ)、藤山(中国電力)、川瀬(Honda)、大塚(三菱重工相模原)など主力がこぞって抜けた影響はあるだろう。
しかし、アタアタ・モエラキオラ、テビタ・タタフ、眞野、山菅選手など出場していた選手もいる。
こういったチームを引っ張るべき選手たちが全員出場できていないのもすこし異常自体ではないだろうか。
東海大学の2017大学選手権準決勝と2018春季大会vs明治戦のメンバーを比較してみましょう↓
2017大学選手権と2018春季大会のメンバー比較
東海大学スタメン比較
背番号 | 2017大学選手権準決勝 vs帝京 | 2018春季大会 vs明治 |
1 | 三浦 | 小野 |
2 | 大塚 | 前本 |
3 | 春名 | 中野 |
4 | 川瀬 | 横井 |
5 | テビタ・タタフ | 麻生 |
6 | 藤山 | 平田 |
7 | 深見 | 山田 |
8 | アタアタ・モエアキオラ | 玉野 |
9 | 山菅 | 中村 |
10 | 眞野 | 丸山 |
11 | 齋藤 | 村井 |
12 | 鹿尾 | 小野木 |
13 | 池田 | 吉田 |
14 | 小野木 | モリキ・リード |
15 | 野口竜司 | 赤サキ(山に竒) |
どちらの試合にもスタメンとして出場しているのは小野木選手のみ。
たまたま全選手のコンディショング不良やケガの影響が重なったのかもしれない。
しかし、帝京大学はというとこの時期にも関わらず昨年度の主力が当たり前のように出場している。
明治大学●14-17と敗戦はしたものの、2人の1年生も起用でき満足のいく試合となったと思える(PR細木選手はリザーブ)。
帝京大学の2017大学選手権準決勝と2018春季大会vs明治戦のメンバーの比較はこちら↓
帝京大学スタメン比較
背番号 | 2017大学選手権準決勝 vs帝京 | 2018春季大会 vs明治 |
1 | 西 | 岡本 |
2 | 堀越 | 呉 |
3 | 垣本 | 淺岡 |
4 | 今村 | 藤田 |
5 | 秋山 | 秋山 |
6 | 古田 | ジョセファ・ロガヴァトゥ |
7 | ブロディ・マクカラン | 申 |
8 | 吉田 | ブロディ・マクカラン |
9 | 小畑 | 小畑 |
10 | 北村 | 奥村 |
11 | 竹山 | 西川 |
12 | ニコラス・マクカラン | ニコラス・マクカラン |
13 | 岡田 | 本郷 |
14 | 木村 | 木村 |
15 | 尾崎晟也 | 尾ザキ(山に竒)泰雅 |
どちらの試合にスタメンとして出場している選手は、東海大学の1人にたいし帝京大学は5人。
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これだけメンバーに差がでるものか?
東海と帝京との差は「選手の管理体制」が大きく影響しているのではないだろうか?と2018春季大会のメンバー表をふとみておもった。
まあ、帝京は血液検査や体組成計測で選手の体調・コンディションを管理をしているようですからね(詳しくはこちらの記事をどうぞ⇒帝京・岩出監督とエディーの共通点。“大学7連覇”で挑む1.31日本選手権。)。
東海はその部分でどう帝京に対抗していくのか?大きな課題。
1年ごとにメンバーの入れ替わりがある大学ラグビー。帝京があまりにもバランスよく選手を起用できているという点も特出していることも関係はしているんでしょうが。
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追伸
東海の木村監督が明治大学戦後に残した言葉が名に耳に残った。
「今のベストメンバー」
明治対東海。前半から明治が圧倒し62-33(前半50ー7)で勝利。TL関係者に「サントリーJr」と呼ばれる明治はボールを継続しだけでなく、クイックスローイングからや福田が蹴って押さえるなど多彩な攻めで前半で8トライ。東海は「今のベストメンバー」(監督)。アタなどの主力選手の復帰が待たれます
— 斉藤健仁/スポーツライター (@saitoh_k) May 6, 2018
あえてなのか、東海の監督が「『今の』ベストメンバー」というところが気になる。
・斎藤さんが質問してそう答えたのか?
・監督自らそういう話の展開に持っていったのか?例年とは違った印象の東海。
まだ春だけど、焦りみたいなものもあるのかな。 https://t.co/cDS6dy2Fgi— ヨウ@ラグビーをもっと多くの人へ/ラグビー.com運営中 (@simpple_) May 6, 2018
秋までにそれなりに仕上げてくるとは思うが、監督自身もすこし焦りがあるのかな?
大東文化は今年もかなり強力なので東海もノンビリはしていられないな〜。
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