引用:https://rugby.yamaha-motor.co.jp/players/players/kagoshima.html
トップリーグ第5節 ヤマハ対キャノン
ヤマハが69点を奪い、圧勝。
「やっぱりヤマハは強いな〜」って、見ているだけじゃもったいない!!
この試合ヤマハ。
清宮監督は、3パターンのハーフバック団を形成させた。
やりたいことをやりまくっている・・・
清宮監督が、3パターンのハーフバック団を形成させてまでやりたかったこととは、SH篭島選手の育成だった!?
Contents
1試合3パターンのハーフバック団を形成
ヤマハは、キャノン戦で3パターンのハーフバック団を形成しました。
- SH矢富+SOマッガーン
- SH篭島+SOマッガーン
- SH篭島+SO大田尾
ただの選手交代ではない!
リザーブには、スクラムハーム1人・バックス(スタンドができる選手)が1人。
と、かならずハーフバック団をこなせる選手が控えています。
なので、3パターンのコンビが形成されるのはよくあることなんです。
でもヤマハは、この試合に限らず、今シーズン。
いや、今度のヤマハを考えコンビを組ませていました。
清宮監督が「3パターン・ハーフバック団」を組んでまで、やりたかったこと
前半43-0と、前半で勝負がついてしまったキャノン戦。
後半一気に選手交代をして、主力を休ませる選択肢もあったはず。
でも、なぜ清宮監督は徐々に選手を交代させていった。
もちろん、一気に選手交代をし、流れをもっていかれないためでもあるとは思うが、ヤマハくらすになるとその可能性も低い。
SH篭島選手の育成のため
となると、やはり一番の理由は、篭島(かごしま)選手の育成のためだったんと考えることができる。
篭島優輝
かごしまゆうき
東京高校→東洋大学
166cm/73kg
キャノン戦の、ハーフバック団の交代履歴をみてみましょう。
ヤマハ選手交代履歴▼
・後半0分
9矢冨→21篭島
・後半21分
10マッガーン→22大田尾
まず、矢冨選手を前半だけでベンチにさげ、篭島選手を投入。
試合時間のこり20分のタイミングで、SOマッガーンにかえ、大田尾選手を投入したヤマハ。
篭島選手は出場時間40分中、二人のスタンドオフとコンビを組むことになった。
パターン1.「スタメン」SH矢冨+SOマッガーン
- SH矢冨選手
- SOマッガーン選手
スタメンのハーフバック団は、SH矢富+SOマッガーンのコンビ。
これは、試合に勝ちにいくメンバー。
また、このコンビニはもうひとつ意味がある。それは、マッガーンにヤマハスタイルを植え付けるためだ。
矢冨選手がSHにいることで、ある程度試合をコントロールさせる。
そして、実践の中でSOマッガーン選手にヤマハのラグビー(清宮監督のやりたいラグビー)を叩き込んむ。
勝つことを第一優先にしながら、経験のあるマッガーンにヤマハスタイルを受け付ける。
大田尾選手がケガをしても、大丈夫なように準備しているんですね。
パターン2.「試合中盤」SH篭島+SOマッガーン
後半0分、まずが一人目の選手交代。
SH矢冨選手にかえ、篭島選手を投入。
- SH篭島選手
- SOマッガーン選手
SH篭島+SOマッガーンというコンビになる。
この交代から、清宮監督がやりたいことをやりはじめました。
若い篭島選手の育成にとりかかったのだ。
マッガーン選手も、ヤマハに加入したばかり。
ある程度篭島選手も、自らが試合をコントロールしないといけない。
清宮監督は、あえてSH篭島+SOマッガーンのコンビを組ませ、厳しい状況を作りだしたのでしょう。
パターン3.「試合終盤」SH篭島+SO大田尾
後半21分、ハーフバック団二人目の交代。
プレイングコーチ・大田尾選手がついに登場するのだ。
ヤマハラグビーの象徴的な存在の大田尾選手。
この交代は、明らかに篭島選手の育成のため。大田尾選手とコンビをくみ、試合を通して学ぶ機会を与えた。
早稲田大学時代から清宮監督のもとプレーしてきており、監督も絶大な信頼をおいているである大田尾選手。
篭島選手の育成ためというのが、すでに試合が決定づいた後半20分すぎに、大田尾選手をピッチに送り込んだ理由だろう。
(わざわざ、ベテランである大田尾選手を投入する試合ではありませんでしたよね…)
>>>9.24【計11トライ】ヤマハのトライシーンすべて振り返ります!|【トップリーグ5節ヤマハ-キャノン】 – ラグビー.com
篭島選手を先発させないの?
篭島選手の育成を考えたんら、スタメンで出場させたらよかったのではないか?
と言われてしまいそうだが、まずはチームの勝利が一番大事なこと。
これを忘れてはいけない。
(まあ、当然ですよね。)
公式戦で、勝つ+アルファを得ようとする清宮監督の考えがあったからこそ、3パターンものハーフバック団のコンビが形成された。
清宮監督、おそるべし・・・
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