引用:第43回日本ラグビーフットボール選手権大会 2回戦 トヨタ 対 早稲田 試合結果|RUGBY:FOR ALL「ノーサイドの精神」を、日本へ、世界へ。
2006年日本選手権
清宮監督ひきいる早稲田大学が、トップリーグ4位のトヨタ自動車に勝利。
第35回大会の大会方式変更後に、大学勢がベスト4に残ったのははじめて。
どうして、早稲田大学は、トップリーグ4位のトヨタ自動車に勝利できたのか?
それには、4つのポイントがあると考えた。
Contents
早稲田大学が、トヨタ自動車に勝利
第43回ラグビー日本選手権2回戦
早稲田大学は、トヨタ自動車と対戦し28-24で勝利した。
※日本選手権が1998年の第35回大会から社会人、大学の複数チームによる形式に変わって以来、大学勢が4強入りしたのは初めて。
試合結果
- 第43回ラグビー日本選手権2回戦
- 試合日:2006年2月12日
- 会場:秩父宮ラグビー場
早稲田大学-トヨタ自動車▼
28 | 24 | ||
21 | 前半 | 14 | |
7 | 後半 | 10 |
T | G | PG | DG | T | G | PG | DG | |
2 | 1 | 3 | 0 | 前半 | 2 | 2 | 0 | 0 |
1 | 1 | 0 | 0 | 後半 | 1 | 1 | 1 | 0 |
3 | 2 | 3 | 0 | 計 | 3 | 3 | 1 | 0 |
出場メンバー
No | 名前 | 学年 | 現所属 |
1 | 前田 | 4 | |
2 | 青木 | 4 | サントリー |
3 | 畠山 | 2 | サントリー |
4 | 後藤 | 3 | |
5 | 内藤 | 4 | |
6 | 豊田 | 1 | コカ・コーラ |
7 | 松本 | 4 | |
8 | 佐々木 | 4 | 日野自動車 |
9 | 矢冨 | 3 | ヤマハ |
10 | 曽我部 | 3 | |
11 | 首藤 | 3 | |
12 | 池上 | 4 | |
13 | 今村 | 3 | 神戸製鋼 |
14 | 菅野 | 4 | |
15 | 五郎丸 | 2 | ヤマハ |
16 | 種本 | 3 | NTTコム |
17 | 滝澤 | 1 | NEC |
18 | 権𠀋 | 2 | NEC |
19 | 東条 | 3 | |
20 | 茂木 | 3 | |
21 | 高橋 | 4 | |
22 | 谷口 | 3 |
トップリーグ上位のトヨタ自動車
トヨタ自動車が弱かったわけではない。
トヨタ自動車は、この年トップリーグ4位。
運などで、勝利できたということではないことですね。
関連記事:「トヨタは選手を温存していたのか?」|トヨタ24-28早稲田大学【第43回ラグビー日本選手権】
早稲田大学が勝利できたポイント
早稲田大学が、トヨタ自動車に勝てたポイントは4つあとぼくは考えます。
- トヨタ自動車が対戦相手だった
- ゲームプラン
- 核となる選手がいる
- 観客
トヨタ自動車が対戦相手だった
2005年の日本選手権でも、早稲田大学はトヨタ自動車と対戦していた。
残念ながら、早稲田は9対24で敗戦。
ノートライに抑えられたことが、より屈辱的だっただろう。
でも、この経験が翌年のトヨタ撃破につながったのは間違いない。
1度試合をしたことがあるため、「トヨタ」のラグビーを体験できていた。
リベンジという、モチベーションにもつながった。
ゲームプラン
- FWがセットプレーで互角に戦う
- 得点の起点は、モールとキック
なんと、この試合ドロップゴールを、早稲田は3本も決めている。
この数字をみれば試合前から、得点できる場面ではどんどんドロップゴールを狙う作戦だということがわかる。
FWがセットプレーで、なんとか互角にもっていき。
ペナルティをもらえば、ゴール前にタッチキックで、モール。
ペナルティキックが狙える場面だと、キックで得点。
この試合の早稲田大学は、戦術が徹底されていた。
核となる選手がいる
メンバーをみてもらえばわかるように、いまの日本ラグビーを代表する選手が各ポジションにいる。
各ポジションに、主要なメンバーがいることで試合に安定感が生まれる。
大舞台にもなれた選手達なので、日本選手権でもいつもとおりの力がだせたんではないでしょうか。
主要メンバー
プロップ…畠山選手
フッカー…青木選手
フランカー…豊田選手
ナンバーエイト…佐々木選手
スクラムハーム…矢冨選手
スタンドオフ…曽我部選手
センター…今村選手
ウイング…首藤選手
ウイング…菅野選手
フルバック…五郎丸選手
観客
あとは、あんといっても観客の声援。
どうしてもみている観客は「弱いチーム」「不利なチーム」「負けそうなチーム」を応援したくなってしまうもの。
これはラグビーの試合以外でも、同じ事がいえるでしょう。
試合の終盤、早稲田大学がリードの場面。
観客は必死で早稲田大学に声援を送っていた。会場の観客・テレビで観戦していたすべてのラグビーひとが早稲田大学の勝利を願っていた。
早稲田大学の全てがお手本
早稲田大学が勝利できたポイントを3つあげたが、なんといっても「ゲームプラン」が徹底されていたことが一番の要因であることは間違いない。
試合前の準備から、試合運び。
すべてがお手本のようだ。
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