私的ベスト15~この日本人選手を見よ~【トップリーグ2017-18】

【2021年度】最新情報!

今回の記事は、フォローワーであるけんさん(@KENJI_FU)に書いていただきました!

自称ラグビーマッドのけんさんが選ぶトップリーグベスト15をどうぞ。

※ラグビーマッド…ラグビー狂い・熱狂的ラグビー好き

 

私的ベスト15~この日本人選手を見よ~

トップリーグ(以下TL)も佳境に入り、残すは順位決定トーナメントを残すのみ。

 

毎年のように外国人ビッグネームが加入するTLですが、今季もギタウ(サントリー)アシュリークーパー(神戸製鋼)といった南半球のレジェンドが参戦し、テストキャップ100以上の実力を如何なく発揮しています。

来季にいたっては、神戸製鋼に世界一のラグビー強国ニュージーランドが誇る至宝、ダニエル・カーターの加入が発表されました。

世界のスーパースターが日本のチームで観られるというのはこの上ない幸せですが、私は思うのです。

 

高校ラグビーも開幕し熱戦が繰り広げられているし、大学ラグビーも選手権決勝で帝京大の9連覇か、明治大の復権か、に注目が集まりワクワクしますが、私は思うのです。

「やっぱり日本のラグビーはTLが面白い、面白くなくてはいけない」と。

そして近年のTLを面白くしているのは、「着実に日本人選手がレベルアップしているからだ」と。

 

そこで、自称ラグビーマッドの私が独断と偏見にてTLで「この日本人選手を見て頂きたい!」という15名をベスト15形式で厳選しました。

今回は日本代表に選ばれていなくても、こんなに良い選手がいるんだよ、ということを知って頂きたく、日本代表キャップ保持者は選外としています。

今期残りのTL観戦のスパイスにでもなれたら幸いです。

 

私的ベスト15 トップリーグ2017-18

ポジション 名前 所属
PR1 瀧澤直 NEC
HO2 彦坂圭克 トヨタ自動車
PR3 石澤輝 サニックス
LO4 松岡勇 近鉄
LO5 福坪龍一郎 サニックス
FL6 山本紘史 東芝
FL7 吉田光治郎 トヨタ自動車
No.8 四至本侑城 クボタ
SH9 滑川剛人 トヨタ自動車
SO10 友井川拓 NTTコム
WTB11 大橋由和 神戸製鋼
CTB12 濱野大輔 リコー
CTB13 松本仁志 豊田自動織機
WTB14 吉澤太一 コカ・コーラ
FB15 吉廣広征 NEC

 

関連記事:「あぁ残酷」勝点26でも降格の可能性が…NTTドコモが入れ替え戦に回ることに

 

FW(フォワード)

PR1 NEC・瀧澤直

31歳 174㎝/117㎏ 千種高校→早稲田大学

ボンバーヘッドのコミカルな風貌が目を引く近代型PR

スクラムを組んでよし、ボールを持って走ってもよし、早大時は理工学部在籍と頭もよし、三拍子揃ったNECの精神的支柱だ。

ちなみにボンバーヘッドのカーリーヘアは地毛だそう。トライもよく取るPR。ラグビー理解が高い証拠

 

HO トヨタ自動車・彦坂圭克

26歳 178㎝/102㎏ 春日丘高校→筑波大学

高校時代から双子の兄・匡克(WTB/春日丘→筑波大→トヨタ自動車)と共に知られた存在だったが、トヨタ、セブンズ日本代表で兄が着々とキャリアを積むのを尻目にトヨタでは雌伏の時間を過ごしていた。

そして今期、トヨタの監督に就任した世界的知将、ジェイク・ホワイトの信頼を得て定位置を確保した

フロントローワーとしては脅威的なスピードでDFを突破する姿は兄譲り、ジャッカルも巧みなオールラウンドHOである。

 

PR3 サニックス・石澤輝

26歳 180㎝/118㎏ 東京高校→法政大学→東芝

今期苦しむチームの中にあって、安定して力を発揮している。

TLの中では異色のアタッキングチームの最前線でボール供給のために身体を張り続ける姿は頼もしいいの一言。

古巣・東芝戦での日本代表PR三上をトイメンにしてのスクラムは見ごたえがあった。

目つき、顔つきに闘争心、感謝、意地、あらゆる感情が垣間見えた渾身のスクラム戦だった。

 

LO4 近鉄・松岡勇

33歳 190㎝/107㎏ 神戸甲北高校→大体大学

トンプソン・ルークと並び、近鉄FWに欠かすことの出来ないタフガイ

痛い、地味な役回りを毎試合高いレベルで黙々と遂行し続けるロックらしいロックだ。

トライしなくても、ボールを持って独走しなくても、共に戦った仲間が真価を理解する選手

 

LO5 サニックス・福坪龍一郎

29歳 190㎝/108㎏ 鹿屋工業→習志野自衛隊

ラグビーに対する情熱から、自衛隊(安定の公務員)を辞し、TLトライアウトを経てサニックスへ加入した苦労人。

個人的にこういう生き方は大好きなので、今季出場はないが(おそらく怪我)あえて選出させてもらった。

国防の前線に立つ自衛隊仕込の激しさはTLでも指折りの存在で、南ア屈指の暴れん坊でサニックスのチームメイト、ジャック・ポトヒエッターに最も敵にしたくない選手と言わしめた男の復帰を切に願うばかり。

 

FL6 東芝・山本紘史

31歳 183㎝/100㎏ 樹徳高校→明明治大学

明大時代は華のあるアタッカーで鳴らした男は、東芝で鍛え上げられ最強の黒子へと進化した。

地味な仕事、痛い仕事、しんどい仕事を全く厭わない、むしろそんな選手こそ重用される東芝にあって、その文化を継承する若手の手本になる存在だ。

気鋭の若手徳永や元オールブラックスの重鎮メッサムをベンチへ置いてでも外せない、瀬川監督の絶大な信頼が伺える。

 

FL7 トヨタ自動車・吉田光治郎

29歳 178㎝/94㎏ 啓光学園→帝京大学

スポーツライターの藤島大さん曰く「試合に勝つ人、試合に勝たせる人」である。

帝京大V2キャプテン、ビッグゲームの勝負どころでトライを取る(実際取っていた)イメージがあるからだろう。

エディー体制時、日本代表候補合宿にも呼ばれていた。当時はエディーさんも日本人のフェッチャー(ボールを奪う人)を探していて、白羽の矢が立ったのではないか。

度重なる怪我で不遇の時代を過ごしたが、ジェイク・ホワイト監督(かつては自分のラグビーにフェッチャーはいらないと公言した人!)によって、シーズン終盤にオープンサイドFLで抜擢され続けているのが面白い。

 

NO.8 クボタ・四至本侑城

29歳 184㎝/105㎏ 大阪桐蔭高校→同志社大学

多くのチームで外国人助っ人が占める8番のポジションで定位置を確保している数少ない日本人の一人

セブンズ日本代表にも召集されるだけの走力が魅力。

リンクプレーヤーとしての器用さは少し覚束ないが、トライを取る嗅覚という花形ポジションに欠かせない要素を持ち合わせている。

ただ、何よりも彼の魅力は明るいこと。試合中、常に大声を張り上げ仲間を鼓舞する姿がとても印象的でチームには必ずこういう人が必要。

 

BK(バックス)

SH9 トヨタ自動車・滑川剛人

28歳 164㎝/71㎏ 桐蔭学園→帝京大学

今季は後半に投入され、試合を締めくくるコントローラーとして、また、更なるテンポアップを図るための起爆剤として起用されている。

まだ28歳、ベテランと呼ぶには若いが、チームの中ではその役回りを任されているのだろう。

かつて、自身が先発で出ていた頃の麻田一平のような匠の域に達そうとしている。

試合中の言動から、SHに必要不可欠な要素「気の強さ」がオーラのように漲っている。

 

SO10 NTTコム・友井川拓

33歳 168㎝/78㎏ 法政二高校→法政大学

あえてこのポジションで選出させてもらった。今季10番を背負って試合に出た彼を見て、これぞプレイヤーズプレイヤー(選手の為の選手)だと感心した。

本来はSH、大学時代に日和佐篤(現サントリー)と共存させるためチーム事情でWTBへ、持ち前のスピードを生かして活躍した。

社会人でも主戦場はWTBだったが(WTBでも一級品)、試合中に9番に負傷者が出ればSHへ移動しボールを捌く、ついには司令塔までこなすセンスはさすが

何でもやってくれるベテランほどありがたいものはない。

そして、このことはポジションを動かしてまでもグランドにいて欲しい選手なのだというコーチの信頼の証でもある。

 

WTB11 神戸製鋼・大橋由和

33歳 172㎝/87㎏ 大阪工大高校→同志社大学

特別足が速いわけでもなく、サイズがあるわけでもない、アスリートとしての身体能力が要求されるアウトサイドバックスというポジションで、10年以上サバイバルできたのには当然理由がある。

身体の強い元CTBは気の効くプレーが身上である。

チームの危機を察すれば無駄走りを厭わず右へ左へフォローに走り、ラックサイドでFW相手にも突き刺さる。

献身は11年目も健在だ。

現役晩年期の増保輝則(神戸OB/元日本代表主将)を彷彿とさせる男は実はハイボールキャッチも上手い。必見。

 

CTB12 リコー・濱野大輔

23歳 172㎝/88㎏ 桐蔭学園→帝京大学

大学シーンの絶対王者・帝京大学で不動のレギュラーではなかった選手が、TLの中堅チームでは絶大な信頼の元、ミッドフィールドに君臨している。

ヘッドギアとショルダーパッドを着込み、サイズの小ささを補うため、鋭く、低く前に出る攻守はリコーのバックラインの要になった。

時折見せる巧みなキックにもスキルの高さとラグビー頭脳の明晰さが伺えるリーダーシップもあり次代のリコーを背負っていく存在だ。

 

CTB13 豊田自動織機・松本仁志

24歳 180㎝/90㎏ 天理高校→関西大学

ルーキーイヤーの昨季途中から出番を得て、思い切りの良い攻守で評価を高めた。

今季は自慢の激しく詰めるDFに磨きをかけ、ミッドフィールドでほぼ定位置を確保した。

激しく突き刺さるタックラーは時に自爆してしまうケースも多いが、彼の場合は突き刺さってから起きてが異様に速く見ていて感嘆してしまう。

ここに天理ラグビーのDNAを感じずにはいられない。

 

WTB14 コカ・コーラ・吉澤太一

26歳 175㎝/80㎏ 正智深谷→立正大

今季未だ勝ち星がなく、DFが破綻し大差で敗れる試合が多いコーラにあって、試合終了まで戦う姿勢が顔にもプレーにも表れ続けている

キレのあるランで、負け試合の中でも再三ゲインを勝ち取る姿を見るたびに、彼を組織の中で活かせるアタック、フィニッシャーとして活かせるアタックの構築はできないものか、と考えてしまう。

彼とラファエレの強気のランに光明を見出しているコーラファンは多いはず。

 

FB15 NEC・吉廣広征

32歳 180㎝/88㎏ 桐蔭学園→筑波大学

昨季までのゲームコントロールの中枢が抜け、不安視されたNECバックスは彼と森田洋介(SO)でもっていると言っても過言ではないだろう

判断ミスが少なく、勤勉でキックも上手い、サイズもあってボールプロテクトのスキルも高く、ボールを持てば決定的なピンチを招くことがない。

まさにFBの適正を全て備えたザ・安定型選手。プレーにムラがないということは、それだけで評価に値する。

同学年に五郎丸がおり、ユース世代での代表暦もないが、筑波大時代から知る人ぞ知る選手だったことは言うまでもない

TV画面に映らない、写りにくいプレーにこそ真価がある。

 

けんさんのプロフィール

岡山県の公立普通科高校でラグビーと出会って以来、人生の少なくない部分をラグビーと共に生きてきた男性.

33歳・独身。

 

  • 好きなリーグ

ジャパンラグビートップリーグ、スーパーラグビー、関西大学Aリーグ、PRO14

 

  • 好きな代表チーム

日本、オーストラリア、スコットランド、アイルランド

 

  • 好きなクラブチーム

サンウルブズ、神戸製鋼、サニックス、東芝、ワラタス(オーストラリア)、グラスゴー(スコットランド)、レンスター(アイルランド)、ハリクインズ(イングランド)

 

けんさんはTwitterでも、ラグビー情報を発信しています!フォローはこちらから▼

 

画像引用元:サニックス公式サイト

【最安値】選手たちと同じジャージを着て、日本代表を応援しよう!

開幕が近づくにつれて、在庫がなくなる可能性があります。

そのため、いまのうちに日本代表のジャージを確保しておきましょう。

※ラグビー好きの方へのプレゼントにもおすすめです。

(ラグビーW杯開幕は2019年9月)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です