オーストラリア・ラグビー協会は11日、同国代表73キャップのFBイズラエル・フォラウが同性愛者に差別的な内容を写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿したことを問題視し、代表選手としての契約を破棄する方針を明らかにした。
いまラグビー界を騒がせている問題がある。
それはオーストラリア代表のイズラエル・フォラウ氏が同性愛者に対し、差別的な内容をインスタグラムに投稿をしたことだ。
その内容もかなり過激なもので、決して許されるものではない。
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イズラエル・フォラウってどんな選手?
Last one for 2017!!!🙏☝️ #BestDayOfTheWeek #GameDay pic.twitter.com/W7lBhNFjSD
— Israel Folau (@IzzyFolau) October 28, 2017
- スーパーラグビー・NSWワラタス(オーストラリア)でプレー
- ポジション:CTB(センター)、WTB(ウイング)、FB(フルバック)
- オーストラリア代表キャップ:71(2019/4月時点)
2019年9月から開催されるラグビーワールドカップにもオーストラリア代表として参加が有力な選手だった。
2019/4/10フォラウはどんな投稿をしたのか?
キリスト教徒のフォラウは、同性愛者や無神論者、偶像崇拝者などに対して「悔い改めなければ地獄が待っている」とする画像とメッセージを投稿。
「酔っ払い、同性愛者、姦通(かんつう)者、うそつき、姦淫(かんいん)した者、盗っ人、無神論者、偶像崇拝者――君らには地獄が待っている」
4/11投稿の影響を受け、ラグビー協会は契約破棄する方針
オーストラリア・ラグビー協会は11日、同国代表73キャップのFBイズラエル・フォラウが同性愛者に差別的な内容を写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿したことを問題視し、代表選手としての契約を破棄する方針を明らかにした。
その後、オーストラリア・ラグビー協会は代表選手としての契約を破棄する方針を明らかにした。
4/13協会は契約解除の意向変えず
協会はニューサウスウェールズ(New South Wales)州のラグビー連盟と共同でコメント文を発表し、「イズラエル・フォラウに関するわれわれの立場は変わっていない」と述べると、統括団体として「次の段階を踏むことを検討」する意向を示した。
1年前にも同様に「同性愛者に対する投稿」で物議を醸している
敬けんなクリスチャンであるフォラウは今週、自身のインスタグラム(Instagram)でファンから「ゲイの人々に対する神のご意思は?」と聞かれ、「地獄さ…悔い改めて神の方を向かない限りは」と答えていた。
このときも批判はものすごく大きなものだったが、協会から罰せられることはなかった。
日本代表マイケル・リーチ選手もフォラウの投稿に反応
リーチはフォラウに対して「君はいろんな面で間違っている。君のメッセージはメンタルヘルスで苦しんでいる人の心臓をナイフで突き刺すようなものだ」と批判。謝罪のコメントを出して、何らかの償いをしてほしいと訴えたが… https://t.co/fI6nSWAoD0
— Yusuke Hama (@loverugbyjp) April 11, 2019
当然、その他にも批判的な声は多い
ワラビーズの主要スポンサーである豪カンタス航空(Qantas Airways)をはじめ、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相、同性愛者であることを告白した元ウェールズ代表のガレス・トーマス(Gareth Thomas)氏からは、投稿に対して激しい批判の声が上がった。
オーストラリアのスコット・モリソン(Scott Morrison)首相は、フォラウの発言について「あまりにも無神経だ」と非難した。
引用:2018年4月5日(「ゲイは地獄に落ちる運命」、ワラビーズの人気選手の発言が豪で波紋)
今後の展開は?
いまだに投稿が消されていないフォラウのインスタグラム(2019/4/14時点)。
彼なりにもそれなりの考えがあっての発信だったのでしょうか。
どちらにしても、今回の同性愛者・ゲイに対する発言は許されるものではないと個人的には感じています。
人それぞれ考え方は自由です。
ただ、プロ選手(オーストラリア協会と契約)している以上、もう少し慎重になるべきだったのではないでしょうか。
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