ワールドラグビーより、試験的ルールの実施に関する内容が発表された。
2017年8月に開催される女子ラグビーワールドカップ2017には適用されないが、今後試験的ルールが正式に採用される可能性もあり、各チームは当然知っておく必要がある。
ワールドラグビー…ラグビーの国際統括団体
Contents
「試験的ルール」開始日
今回承認された試験実施ルールが適用されるのは、以下の日程。
試験ルール適用
・北半球:2017年8月1日
・南半球:2018年1月1日
※この試験的ルールは、8月に開幕を控えている女子ラグビーワールドカップ2017には適用されない。
・なぜ?開幕戦で「別カンファレンス」の対戦が6試合|ラグビー・トップリーグ – ラグビー.com
「試験的ルール」の実施理由
今回の試験的ルールの実施理由は2つある。
- 競技のプレー、および、レフリングをするにあたりよりシンプルにすること
- プレーヤーウェルフェアをさらに推進すること
1.競技のプレー、および、レフリングをするにあたりよりシンプルにすること
ラグビーのルールは、複雑な部分が多い。
それはプレイヤー・レフリー・観客、すべての人にあてはまることだろう。
プレイヤー、レフリーがよりわかりやすく試合をすすめるためのルールということだが。
これはみている観客にも、「わかりやすい」配慮にもつながってくる。
2.プレーヤーウェルフェアをさらに推進すること
ウェルフェアとは…健康的に良い状態、幸福な状態。
つまり、プレーヤーウェルフェアとは、選手の状態が良いプレーということ。
もっと、簡単にいうと「選手がプレーしやすい状態」ということだろう。
「試験的ルール」内容
今回、試験的ルールとして実施されるルールは、6つある。
試験的ルール内訳
・スクラム:3
・タックル:1
・ブレイクダウン:1
・その他の反則:1
スクラム①
競技規則5 スクラムへのボールの投入、および、20.6 (d) スクラムハーフによるボール投入▼
- ボール投入の合図なし
- ハーフの立ち位置
レフリーからの合図は無い。
スクラムハーフは、まっすぐにボールを投入しなければならないが、スクラム中央の線に、自分の肩を合わせてよい、すなわち、スクラムハーフは、スクラム中央の線から自分の肩の分、自陣よりに立つことが許される。
スクラム②
競技規則9(b) スクラムにおける、その他の制限▼
- No8は、LOの足下にあるボールを拾ってもOK
ナンバーエイトは、セカンドローの足の下にあるボールを拾ってよい。
スクラム③
競技規則第20条 スローイン後に足でボールに触れること▼
- マイボールスクラムのチームは、足をかきボールをとりにいく。押すだけではダメってこと。
ボールがトンネル内の地面に触れた後は、双方のフロントローはボールを獲得するために、いずれの足も使ってもよい。
ボールを投入するチームの一人は、ボールを取りに足を掻かなければならない。
罰則: フリーキック
タックル
競技規則の修正 4(c)▼
- タックル後は、立ち、自分のゲートからプレーする。
タックラーは、ボールをプレーする前に、一度立ち上がらなければならず、また、タックルゲートの自陣側からプレーしなければならない。
ブレイクダウン
競技規則のブレイクダウン修正 第16条「ラック」▼
- タックル後、「すぐ」手を使うことはOK。だけど、相手選手が到着したら、「手」は使えない。
←曖昧なルールだな…
ラックは、少なくとも一人のプレーヤーが、両足で地面にある(または、タックルされたプレーヤーの上、タックラーの上にある)ボールをまたがって立つことで開始される。
この時点で、オフサイドラインが形成される。
両足で立ったプレーヤーは、すぐに行う限り、ボールを拾うことが許される。
敵のプレーヤーが到着した瞬間、手の使用はできなくなる。
ジャッカルができない!?
そうなるはずです(噂されていましたがその通りに)。2人は他の選手のタックル後に、ジャッカルを狙うようなプレーを増やすかもしれませんね RT@Lovelyhoneybees: k えーと、そしたらジョージスミスやフーパーのジャッカルは新ルールだとアウトってことですかね/(^o^)\
— 斉藤健仁/スポーツライター (@saitoh_k) 2017年7月22日
「すぐに行う限り」 なら、ボールを拾うことができる。
なんとも曖昧なルール。
これだと、斉藤さんの仰る通り、ジョージスミスやフーパーのようなジャッカルは反則になりかねない。
その他の反則
競技規則4 その他の反則▼
- ラックのボールは蹴ってはいけない。後ろにかくだけ。
プレーヤーはラックの中のボールを蹴り出してはならない。
プレーヤーはボールを自陣に向けて後ろ向きにかくことのみ許される。
参照:ワールドラグビー試験的ルールの実施について(通達)|RUGBY:FOR ALL「ノーサイドの精神」を、日本へ、世界へ。
>>>リーグ戦&仕組み|ジャパンラグビー2017【トップリーグ・トップチャレンジ・3地域リーグ】 – ラグビー.com
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